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まんぼな毎日

mnnbo2.exblog.jp

つづきの、ちょっといいお話

東京と高知間を電話で繋いでの最終収録をやってみよう!と
有澤さんからナイスなご提案をいただいたが
ひとつ困ったことがあった。

携帯電話では音が悪くなるので、
どこか電話線を引いている電話が借りられないかということになったが、
上京している若者はほとんど携帯のみで生活しているため
当然のことながら「しこたま」の河野さんの周りにも
電話線を引いている知人が見つからなかった。

知り合いのお店や会社にも、忙しい時間帯に、とても
「1時間30分の収録中ずっと電話を貸してほしい」とは言えない。

どうしても見つかりそうにないとの報告を受け、
東京で小説を書いている高校時代の友人、直ちゃんに頼んでみようと
連絡をしてみた。

「えいで!」の一言で快諾。

彼のHP・今までの私のブログを見て、
大まかな流れを知っておいてほしいとお願いし、
当日スタンバイしてもらった。

麻布10番の2番、ぎろっぽんのすぐ隣にあるきらびやかな街に済む
全く知らない人の家に
きっと不安でいっぱいの気持ちを抱えて河野さんはやってくるはず。

高知出身者・まんぼさんの友達…彼にとって
安心できる素材は多分それだけだったと思う。

でも、私は大丈夫!だと確信していた。

直ちゃんはきっとあのとっておきの笑顔でニコニコと
収録の様子を見守ってくれるにちがいない。
クリエイティブな人なので、こんな
日常を打破するような出来事を、むしろよろこんで
受け入れてくれるはずだ。

そして何より、河野さんはあの笑顔が近くにあれば
とても心強く「話しやすい」はず。

そう…昔から、彼女の笑顔からは特別に光るオーラが出ていて
いつも人前で話す時カミカミの私も彼女の前では饒舌になれた。

収録が始まり、いつもスタジオで河野さんと小笠原さん
二人が行っていた「アイコンタクト」が全く取れず、
戸惑っている場面もあったようだが、何とか無事に
楽しい時間をお届けすることができた。

ふざけたことを言いながらも、な〜っかなか真面目な彼ら。
その彼らの最後の収録での言葉も見事なもので、
今までの感謝の気持ち、自分たちが何を伝えたかったのか、
音楽活動、そして仲間たちのこと…
時間が許す限り一生懸命伝えてくれた。

途中「お茶が出ました!」とか、「とても素敵な空間です!」と
河野さんが伝えてくれたので、
「やっぱり、直ちゃんや。なかなか居心地が良さそう!」
と、本当に彼女に頼んで良かった!と安堵した。

後日、河野さんから丁寧なお礼のメールが届いた。

直ちゃんも
「まんぼ、久しぶりに高知ゆかりの人をおもてなしできて、うれしかった。何かしら通じるところがあって、こっちも気を遣わなかったし。もしも東京でお腹が空くようなことがあったら、いつでもご飯を食べに来なさいって言うちょってよ!」

そして最後にもう一度
「本当に伝えちょってよ!」と言ってくれた。

これぞ、寺田屋のお登勢魂…
いよいよ頭の下がる人…。

困った事があって、頼んだ人と人がまた私の周りで素敵な形で繋がった。

河野さんが何かつらいことがあって東京の空を見上げた時、
そこに何かしら温かいものを感じてくれたなら幸せだ♪
by mnnbo2 | 2008-11-24 23:23 | Comments(0)